望診法・実技講習会について(3)

目安時間3分

筋診断法と脈診について(その1)です。

 

この二つは診断即治療と言われていますが、私は脈診に関してはそうは考えていません。

 

一定の脈状に対して証(あかしと読む、診断名みたいなもの)が決まっていて、それに伴う主治穴(使用経穴)も決まっています。

 

ですから診断即治療なのですが、それだと単なるパターン治療になってしまうと思うのです。

 

経絡治療のある日の勉強会でこんなことがありました。

 

被験者Aさんは症状としては「肩こり」と言われました。

その体質は本来、脾虚で、その時の脈も脾虚の脈状でした。

 

だから経絡治療を実践されている先生方は「この肩こりの主治穴はタイハク(脾虚の経穴)だ」と言うのです。

 

一見まともなように聞こえます。

 

ただ、それは練習会のことであり、Aさんの症状も、しいて言えば「肩こり」という状態。

そして私が一番気になったのは、Aさんは問診のときに最近はお腹の調子はいい、と言っていたんです。

 

人には体質脈があり、基本的に症状がなく健康な状態でもなんらかの証(あかし)が立つものです。

つまり、この時の脾虚という脈は体質のものであって、異常を表す脈状では無い可能性があると思いました。

この時Aさんの体質である脾虚は比較的良好な状態にあった、この肩こりは経絡異常からくるものではなくて、単なるデスクワークからの疲れのレベルである可能性が高い。

すると、経絡調整より、実際に固くなっている筋肉を直接ほぐしたほうが、即効性もあり、時短にもなる、と考えたのです。

 

脈診は脈の強さを見るのではなくて、脈相を見なければならない、いろいろな顔つきがあるが、形ではなくて、自然な表情をしているかどうかが大切であると思っています。

脈は気が血に変化して現れたものですから、望診ができない間は脈をみて判断することも練習になります。

 

そういった脈の強弱ではなく、脈相をみるような練習会をしてみたいと考えています。

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東洋医療技術研究会

現代表は勝木れい子

鍼灸師(赤門鍼灸専門学校卒)

経絡治療学会の学術部長を経験

のち「気と経絡」の研究に没頭する。

現在は望診法講座「気流診」の講師

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