問診の難しさ

目安時間4分

以前のメルマガで書いた、患者さんの「よくなりました」はあてにならない、と似ていますが、問診時の患者の訴えも実は当てにならないことがままあります。

 

まず、患者さんにとって日常化している症状は訴えるレベルにあがってこない。

 

例えば便秘です。

 

あまりに日常化していると、便秘している状態があたりまえになってくるので、こちらが聞かない限り便秘の症状を訴えないことがあります。

 

また便秘のレベルがこちら側とあまりにずれていると、聞いても教えてくれません。

 

つまり患者さんの独自の判断基準で3~4日に1度は正常、7日以上いかないと便秘ぎみ、と思っている方がいらっしゃいます。

 

体の状態を的確に判断、評価するのは結構難しいものです。

 

問診で患者さんの意識に上がってこない症状は聞き逃すことがあるわけです。

 

それには3種類あると思うんですよね。

 

ひとつは前回書いた慢性化、日常化した症状。

 

もうひとつは、患者本人が他の症状が気になるために忘れている場合。

 

これが実際には以外に多いんです。

 

先日も急性腰痛の痛みが和らいできたら「そう言えば肩も痛かったんですよ」と、四十肩を訴えだす方がいました。

 

経絡治療では相剋調整が基本なのですが、その方は脾肝相剋(脈診による)でした。でも肝木の変動に弁別できるような具体的な症状は最初なかったんです。

 

後になって、それは肩に症状となって現れていたんだな、と気付きました。

 

そういうことがよくあります。

 

さて、最後の1つですが、それは無症状だけれども気滞がある状態のときです。

 

つまり患者本人の自覚症状にはまったく現れていない状態。

 

ですが、気の滞りを感知できるということは、症状の自覚がないだけで、すでに病を発症しているのと同じ事ですよね。

 

ですから未病の状態とは少し違います。

 

未病の予防は本当の養生法のことで、気の滞りや経絡の異常を調整することを言うのではありません。

 

このあたりを混同している方が多いように思います。

 

ですから気の滞りから変動経絡を確認し、問診で洗い出していくと本人も気づいていなかった体の変化や嗜好の変化を発見することがあります。

 

例えば、胃経の気の滞りで自覚症状は無かったが、よく思い返してみると最近、食事の好みが変わったとか、食べても空腹感が消えないとか、なにかしら将来の病気に発展しつながっていきそうな変化が見つかったりします。

 

少しでも気の滞りを感じたら注意です!

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管理者プロフィール

東洋医療技術研究会

現代表は勝木れい子

鍼灸師(赤門鍼灸専門学校卒)

経絡治療学会の学術部長を経験

のち「気と経絡」の研究に没頭する。

現在は望診法講座「気流診」の講師

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