気滞治療と経絡治療

目安時間7分

私は、最初は経絡の勉強からから入りました。

そして経絡治療を学びましたが、経絡治療は効く場合と全く効果ない場合との差がかなりあり、その違いが分からないのが最大の悩みでした。

 

結論のでないまま、他の施術方法に答えを求めるようになり、そして整体の勉強を始めたのですが、つまりは、逃げたのです。

 

最初、整体の関節をまっすぐにすればよいというシンプルな施術に魅力を感じました。経絡治療と違って、基準がはっきりしているのが魅力でした。

ただ、そこでも疑問がでます。関節は真っすぐの方が良いというのなら、からだ全部を人工関節にすれば寸分たがわず、真っすぐにできます。しかし、それで健康になれるのか?

 

そこで得た結論は、人は微妙なゆらぎの上に成り立っており、けっしてすべての関節が整っているのが良いとは限らないということです。

ロバートフルフォード氏という米国で有名なオステオパシーの先生がおられました。著書に「いのちの輝き」というのがあり、いまでも読み返すことがありますが、そこでも生命のゆらぎについて語られています。

フルフォード先生の施術は、一種のエネルギー療法です。その施術は物理的に真っすぐになるように体を整えるのではなく、流れの詰まっているところを流してやるだけ、というのです。

 

しかし私にはなんのことか、さっぱり理解できませんでした。

そこで、エネルギー療法というのなら、やはり経絡や気のことを学びなおす必要があるだろうと考え、再び経絡の世界へ戻ったのです。理由の一つには、気が通らないと整体はできない(会津古流整体)と言われた熊坂先生の言葉もありました。

経絡をどう感知し、把握するのか?それさえできれば、あとはそれを調整するだけ、その施術方法はフルフォード先生のようにオステオパシーでもよいし、経絡治療でもよいと考えるようになったのです。

 

日本においてもエネルギー療法が出来る先生はおられました。鍼灸においても例えば昭和初期に活躍された沢田健先生の施術の記録はまさにエネルギー療法で、気滞を感知しながらそれを鍼灸で解消できるように追っていくという治療です。

 

現代においても有川先生という気滞をダイレクトに感知するという先生がおられました。「始原東洋医学」の著者、有川貞清先生です。気滞(エネルギーの停滞箇所)を望診で感知し、ダイレクトに動きを感じとりながら施術していくのです。まさに理想としている答えでした。

 

ただいずれの先生も、その修得過程が謎だったのです。それは有川先生も同じでした。やっているうちにできるようになったのだと言われるだけです。先生の望診の練習会でも、かんじんの望診だけは、ただ見ているだけ、自得せよというものでした。

 

その修得方法ですが、私から望診修得法のひとつの答えとしての身体操作、10秒筋トレを提案させていただきます。

 

どうして、そのような答えに至ったかは、また講座の中で説明しますが、気滞を感知する望診法の練習としての身体操作、それを土台としての10秒筋トレを望診法修得のための練習として練習会を開催したいと思います。

そこで目指すのは、経絡を調整する専門家です。

 

具体的に言いますと、例えば、腰が痛いと訴えてきた患者さんがいるとします。

まずは望診、気滞があるかどうかを感知します。気滞があれば、自然治癒力が著しく阻害されているということですがから、気滞解消の施術を優先します。

また、気滞がなければ、物理的な他の原因を考える必要があります。

 

気滞が検知できなかった場合、はっきりとした原因があるかどうかを問診します。

怪我、急性期はまずは3か月間の辛抱が必要とはっきり伝え、西洋医学との併用も考慮にいれて施術プランを立てます。物理的な損傷にはある程度の日数が必要だからです。

 

ここで注意点ですが、ぎっくり腰(急性腰痛)の場合、物理的な損傷を伴っている場合と、そうでない場合の2種類があり、損傷がない筋肉の緊張だけの腰痛であれば、その場で解消可能です。

 

よく「あの治療院で、ぎっくり腰を1回で治してもらった」という話を聞きますが、それは物理的損傷を伴っていない腰痛です。

物理的損傷を伴っている場合とは筋肉の断裂や軟骨の損傷を発生していますから、1回では治りません。

それが治せるというのなら、切り傷・擦り傷も1回で、もとの綺麗な皮膚に治せるはずです。

自然治癒の限界を超えた治癒はありえません(大原則です!)

 

さて、慢性痛は3~6か月経過しているかどうかが判断基準となります。慢性痛の自然治癒は難しいものがあります。慢性痛に移行している場合は根本的な筋力低下や老化(その場合には10秒筋トレがかなりの効果を発揮できます)、もしくは気滞があるかのどちらかです。気滞がある場合は気滞解消の施術を併用しながらプランを立てます。

 

参考(慢性痛で気滞が無い場合の腰痛の進行)

第1段階で考えること

では何が原因か⇒姿勢、慢性疲労、筋力低下(もしくは硬化)、怪我のあとの後遺症(筋肉の硬化)

第2段階

上記原因がさらに進行すると⇒体の歪み⇒さらに怪我しやすく、疲労しやすいからだに!

第3段階

さらに進行⇒関節の変形、内臓機能の低下、新陳代謝の低下。

第4段階

さらに進行⇒痛いから動かない、動けない⇒廃用性症候群⇒寝たきり

 

これをちゃんと説明し、現在どの段階にあるのか、それをどう食い止めるのか?

100年使える体づくりを目指し、生活のなかに10秒筋トレ(ぜひ取り入れて欲しい)を活かし、

また気滞を解消(経絡の調整)することで、自然治癒力の活性化を目指す必要性も理解していただく。

 

私は、これらが総合的にプランニングできれば、健康寿命をかなり伸ばせると確信しております。

 

ですから、ぜひとも「10秒筋トレ」の普及啓蒙に参加していただきたいのと同時に気滞を解消する、経絡を調整するという施術にもチャレンジしていただきたいと思っています。

この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前  (必須)

メールアドレス (公開されません) (必須)

URL (空白でもOKです)

コメント

トラックバックURL: 
望診法「気流診」公式サイト
管理者プロフィール

東洋医療技術研究会

現代表は勝木れい子

鍼灸師(赤門鍼灸専門学校卒)

経絡治療学会の学術部長を経験

のち「気と経絡」の研究に没頭する。

現在は望診法講座「気流診」の講師

最近の投稿
最新情報
最近のコメント
アーカイブ
カテゴリー
2019年8月
« 3月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ページの先頭へ